「寿司雀」は手軽にできる寿司集めゲー

レベル 10歳以上 人数 3~5人 時間 10~20分
ゲーム名 寿司雀
ゲーム概要 「寿司を集めて手役を作ろう!」
制作 Manifest Destiny
http://ash.jp/~md
ゲームデザイン kuro
イラスト みそのみたま
オンラインマニュアル http://ash.jp/~md/game/085/manual.htm

ゲーム内容

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寿司雀は手札の寿司カードを寿司桶という場のカードにして点数を競い合うゲームだ。
プレイヤーはマグロ、アジ、ハマチ、サーモン、アナゴ、真鯛、大トロと言った7種類の魅力的な寿司カードに、バッドスシと呼ばれる客に出せない寿司カードを加えた8種類のカードを集める。また寿司ネタカードにはワサビ入りというマイナスカードも含まれている。
3~5人でプレイでき、カードの総数も60枚とコンパクトにまとまっておりゲーム準備に時間がかからない。
初期手札は4枚、その後ルールに則って寿司カードを集めて、手札の寿司を組み合わせた寿司桶を作ることで点数を得るシンプルなシステムだ。

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寿司にかかれた数字が点数計算に使用される。より高級な寿司ネタほど総枚数は少ないため、寿司桶に組み込むことが難しくなる。

【寿司桶】
寿司桶として作ることができるものは「順子(シュンツ)」と呼ばれる数字が連続したもの、「刻子(コーツ)」と呼ばれる同じ数字の組み合わせの2種類である。
どちらも3枚以上の組み合わせで寿司桶として場に出すことができる。寿司桶は基本的に一番低い数字が点数となる。
(例えば、123という順子の場合は1点、333という刻子の場合は3点となる)

また4枚以上の組み合わせの場合には基本の点数とは別にボーナス点数が入る。4枚:2点 5枚:4点 6枚以上:8点といった具合だ。
このボーナス点は6枚以上になると非常に大きいので、それを狙っていく戦略もありだろう。もちろん数字が大きいカードは少ないため簡単にはいかない。
(例えば、123456と繋げると基本点の1点+8点で合計9点になる)

【ワサビ入りのカード】
各寿司ネタには1枚だけワサビ入りの寿司カードが存在する。
このワサビ入りのネタは寿司桶に組み込んだ場合、その寿司桶は0点になるため基本的には使えない。しかし、寿司桶内の寿司を全てワサビ入りにした場合に限り、その寿司桶内の一番高い数字がその寿司桶の点数となる。
またゲーム終了時に手札にワサビ入りの寿司カードが残っている場合は、その数字分マイナスとなるため上手く処理をしなければいけない。

【バッドスシ】
4枚用意されている。数字が書かれていないため寿司桶にするには同じバッドスシを3枚以上集めなければいけない。
しかし、このバッドスシは4枚全て揃えた状態で寿司桶とするとその時点でゲームが終了し、点数が低いプレイヤーが勝利する。大貧民などで言う「革命」に使えるため、安易に一人のプレイヤーに集める事はできない。
もし寿司桶として出せなかった場合は、ゲーム終了時に一番多くのバッドスシを持っているプレイヤーが強制的に敗北する。
点数が高いプレイヤーに積極的にバッドスシを渡していく事も考えられるため、非常にゲームにアクセントを与えてくれているカードである。バッドスシの扱い方が重要なのだ。

【特徴的な寿司集め】

寿司雀はデッキからカードを引く以外にも、他のプレイヤーにオーダーすることもできる。
指定されたプレイヤーはオーダーされたカードを持っている場合は、それを指定したプレイヤーに渡さないといけない。また特にオーダーするカードが無い場合でも「おまかせ」でオーダーすることもできる。
この特徴的なオーダーシステムにより、うまく寿司を集めていくのがゲームの醍醐味である。

【12枚の役カード】
役カード
寿司雀の雀の部分であるアペンドルール。ランダムに選んだ役カードの効果をゲームに適用する。

麻雀でおなじみの「対々和」「四暗刻」など、麻雀のルールを知っているとより楽しめる内容になっている。

ここで全てのルールは説明できていないため、上のオンラインマニュアルより調べてほしい。

感想

良い点

・寿司が題材なのでとっつきやすい
・オーダーというシステムで会話などが盛り上がる
・バッドスシやワサビの押し付けあいが楽しい

悪い点

・点数計算が直観的でないため、少々時間がかかる
・「以前のラウンドで既にプレイしているスートがある場合「+1枚以上」でなければプレイできない」というルール

寿司好きにはたまらない。一部のプレイヤーは寿司が食べたくなってくると頻繁に口にしていた。
点数計算のルールはワサビの有無、バッドスシ、手札枚数、役カードなど様々な要素が関わるため最後まで気が抜けない点は面白い。
しかし、オーダーの際のルールや寿司桶作成のルールなど覚えなくてはいけない事が多いため直観的なプレイはできない。

また何回かプレイしてみた所、頻繁にカードを引くタイミングがあるため忘れる事も多かった。

どちらもルールを隅々まで読めば間違えることが無いのだが、初めて説明書を見て完璧にルールを把握するのは難しいかもしれない。
ゲームはルールが無いと成り立たないので仕方ないかもしれないが、細かいルールが多すぎるとミスが多くなるイメージがある。

プレイヤー次第なのだが、初めての人を加えてプレイすると毎回バッドスシ4枚の「企業コンプライアンス」が発生するのも面白い。
ゲームの練度次第で戦略の考え方が変わってくるので何回もプレイしてこそ奥深さが味わえるゲームと感じた。

こんな時におすすめ

ゲーム会の二次会を寿司屋に誘導したい時
「オーダー!」と叫びたい時

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