「ワイルドゴールド」は道具をクラフトしてお宝を集める鉱夫ゲーである

レベル 8歳以上 人数 3~4人 時間 30分
ゲーム名 ワイルドゴールド
ゲーム概要 「掘るか?奪うか?クラフト系お宝争奪カードゲーム!」
制作 6jizo(ロクジゾー)
ナラセン
カムラジュンタ

ゲーム内容

「ワイルドゴールド」はプレイヤーは金鉱夫となり山札デッキを掘ったり、素材から作った道具を使ってライバルからお宝を奪ったりして多くのお宝を獲得するゲームだ。プレイ時間は30分となっているが、初めてのプレイになるともう少しかかるかもしれない。ワイルドゴールドの特徴は、4種類の素材カードを実際に組み合わせて道具をクラフトできるシステムである。サンドボックス系ゲームのように素材を並べて道具に見立てる、そのためカードは至ってシンプルである。

カードの合計は100枚、素材カードは木、石、鉄、火の4種類、お宝カードは金、赤、青、緑が4枚ずつだ。素材カードは木32枚、石28枚、鉄20枚、火4枚とレア度のようなものが設定されている。もちろん鉄や火を使ってつくる道具は強力なので、是非とも集めていきたい。1人1枚の道具一覧シート(組み合わせ方が書かれている)もあるので、ゲーム進行に便利である。

ちなみにゲームの勝利条件はお宝カードを合計10点集めることである。金は1枚2点、それ以外は1点。赤青緑を1種類ずつ集めると+2点されて5点になる。上手く3色を揃えたい所だ。


ちなみにこの道具一覧シートには初心者用と上級者用があるため、ゲームに慣れないうちは初心者用でプレイしよう。上級者用は攻撃に対しての防御手段が増えているため、取捨選択が少し難しくなる。初心者用でも十分悩める要素が多いのでやり応えはある

ゲーム準備


ゲーム準備は非常に簡単である。木と石を組み合わせてできる「小さいオノ」を各プレイヤーに配り、シャッフルした山札を中央に置き、上から4枚を場札にする。この「小さいオノ」は場札から1枚手札に加えることができる道具である。序盤はこれで場札を取っていき、新たな道具を作ってできる事を増やしていく感じである。

ゲーム開始


ターン中にできる事は①道具を使う、②道具を作る、③上限チェックの3つを順番に行う。道具を使って手札を増やした後に道具を作るため、作った道具を使えるのは次のターンからになる。プレイヤーはもう一つ「お宝の交換」ができる、お宝カードを捨て札にし点数分の枚数(金なら2枚、それ以外は1枚)を場札から手札に加えるアクションだ、これは自分の番ならばいつでも行えるため上手くお宝を捨て札にする事も重要である。

序盤は1ターンにできる事は少ないため、より多く掘れるオノやツルハシを作っていきたい。一番作りやすい小さいオノを2本体制にするのも良いかもしれない。4枚使って作ることのできる道具は使うことで2枚加えることができる、これらを目指したい。なかでも石2つ鉄2つで作ることができる「大きいショベル」は捨て札から好きな2枚を加えることができるため非常に強力である。

上限チェック

ターンの最後には上限チェックがある。これは自分の場にある道具+手札の枚数が7以下になるように手札を捨て札にしたり道具を捨て札にする必要がある。もちろんお宝カードもこれに含まれるので序盤からお宝カードを集めていってもまさに宝の持ち腐れになりやすいので注意しよう。最終的に道具は4つぐらいがベストかもしれない。

終盤


やはり初めにより多く掘れる体制を整えたプレイヤーが有利だと思われる。しかしながら、お宝カードを集めて10点越えを目指すためにはある程度山札が掘られていないと狙う事ができない。基本的には自分で貯めたお宝カードが何枚かある状態で、捨て札に置かれたお宝カードやライバルが持っているお宝カードを道具を使って手に入れることで達成できる。

火を使った道具は特に強力である、特に火鉄鉄で作ることができる「鉄のバクダン」はゲームを決める一手になる。

鉄のバクダンやショベルで捨て札からお宝を集めた結果、合計13点になった。上限チェックの前に勝利を宣言してゲーム終了になるわけだ。今回は軽いプレイだったので捨て札に多くのお宝が捨てられていた状態だった。慣れてくるともっと他人からお宝の奪い合いが発生するかもしれない。

お宝カードはショベル環境ならば捨て札に気をつかわなければならないし、武器環境ならばいっそのこと捨て札にしたほうが安全である。プレイヤーがどんな道具を作るかは自由なのでどういった道具構成が最終的に勝てるかはまだまだわからない。

感想

良い点

・カードに数字など書かれておらずシンプル
・あっさりしているようで駆け引きがある
・上級者向けのルールも用意されている

悪い点

・カードを組み合わせるので予想以上にスペースが必要である
・山札が尽きて捨て札シャッフルが入るとプレイ時間が伸びる

ゲームマーケット2017神戸で購入。

ゲーム準備も少なく、サッとできると思いながらテーブルでやっていたが思った以上にスペースを使うので広い場所でやろう。序盤2ターンでうまく道具を作れないと結構出遅れる感じがある。捨て札が増え始める中盤~終盤にかけては道具の使用順やお宝の交換など悩む事が多くなってくるので面白くなる

お宝カードが出回らないと勝利点には届かないのでガンガン掘っていく必要がある。どのタイミングで対人(ブキを使ってライバルからカードを貰う)に切り替えていくかもプレイの醍醐味である。ちなみに手札は非公開領域だが、全て場札から取っているため記憶力があれば誰が何のカードを握っているかはわかる。お宝カードの場所ぐらいは覚えておこう。

滅多に無いとは思うが、大きいシャベルや剣などで終盤に向けて調整しているとここでゲームが進行できなくなる or ゲーム速度が大幅に落ちたりする。
慣れてくると並べた道具がどんどんコンパクトにされてしまう点も面白い。
 金庫が良い。

こんな時におすすめ

サンドボックス系ゲームが好き
俺は元鉱夫だ
他人が手に入れた宝をブキで奪いたい

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です